四半世紀乗ってお肌の曲がり角を曲がり切った愛車を再塗装していくシリーズ2回目。
足付け?脚付け?塗装前に塗膜の密着性を確保するために塗装面を荒らす作業。タカラ塗料のマニュアル通り600番の紙やすりでゴシゴシやる。左がゴシゴシ前、右がゴシゴシ後。もとのベージュっぽい色が一皮むけてグレーっぽい色に変わっている。(色名がシャンパンゴールドという色名が付いていて、どこがやねん!だったのですが、シャンパンゴールドとはここでお別れです。)
初めて真面目に塗装をしたのはリカンベントのキャリア第1号を作成した時だったのですが、その時はまだアシ付けの重要性を理解しておらず、その後、リカンベントの背もたれを今の形に作り替えた際に、アシ付けをさぼって塗ったところ、塗膜が日焼けした皮がむけるようにポロポロと剥がれてくるので、身をもって理解した。金属の地肌(メッキ面を含む)に塗装する場合は100番か150番くらいの番手の紙やすりでゴシゴシやるが、今回のような場合は元の塗膜を残して下塗り的に再利用するので、番手が細かい。
ゴシゴシやっていくと凹面になっている箇所がどうしてもヤスリ残しになりがちなんだけど、そんなに神経質にならずにそのままにする。塗膜の密着が不十分だと、それこそ手で触れただけで日焼け後の皮のようにむけてくるんだが、凹面になっている箇所は手が触れることもないので、まぁいいか、と。プロの塗装だとサンドブラストとかでこみいった箇所まで荒すんでしょうけど。
右のガラス瓶の中身はAZサビアウト。錆びている箇所に綿棒でぬりぬりしてラップでくるんで一晩置く。このサビアウト、プラのボトルを1本買ったら全然使い切らなくてしまいには漏れたサビアウト液でボトル表面の印刷が解け落ちてヌルヌルして気持ち悪い状態になってきたので、ガラス瓶に移し替えた。ガラス瓶はいっとき熱心に飲んでいた胃腸薬の瓶の再利用。今回、サビアウトを結構つかったので、サビアウト2本目が視野に入ってきた。ラップでくるむのはネットで知ったのだが、今、ブログを書く際に調べたら公式推奨のやり方なのね。AZ サビアウト 110g さび取り サビ除去
先回の記事でピカール後の後処理をどうしようか悩んでいたパーツもサビアウトで処理。クリアを塗るとかも考えたけど、縫ったところで工具で締める部品だから工具当たったところは剝がれるよなあ、、と。手前のワッシャ的な奴はハンドル部分のクイックリリースピンに入っているワッシャ的なもの。ブログ的にはサビアウト前、サビアウト後の写真撮っておけば良かったのだけど、上の写真はさらに洗った後の状態。サビアウトはリン酸溶液で、赤錆を黒錆に変え、さらに黒錆をリン酸塩被膜に変える、そうです。赤錆で錆錆だったものを1番浸けておくと真っ黒になって、「やっちまったか?」と焦って歯ブラシでゴシゴシやって黒いのを落として乾かしたのが上の状態。クロムメッキ面がやられて赤錆だらけだったものが、白くカビが生えたような見た目になっているが、たぶんこの白カビみたいな面がリン酸塩被膜と思われる。
ラップでくるんだフレームの錆はこんな感じに。白カビか青カビかはともかく、赤錆、黒錆、リン酸塩被膜と三毛猫状態に。赤錆の上から塗装するのもどうかと思うが、気にしだすとキリがないので、この上から塗ることに。
塗料の付いて欲しくない面をマスキング。ネジ面、下玉押し。
フロント側ブレーキ台座。(ブレーキのリターンスプリングが刺さる穴は、この後、塗料で埋まり、千枚通しみたいなので詰まった塗料を取り除いた。)
下ワン、上玉押し。
リア側のブレーキ台座。コラムポストの継手部分。
ダボ穴のネジ面とかリアディレイラー取付穴のネジ面とかは細かすぎてマスキングできないので最初から諦めモード。
防犯登録ステッカー。(とうに期限が来て、データ抹消されているはずだが。)この写真の下側の穴2つはシートポスト部分の折りたたみ機構で、右側がシートポストの回転支軸になる箇所、左側がシートポストとリアフレームが共締めでクイックリリースピンで締められて固定される箇所。何気にそのままにしてしまって後悔することになる。
刷毛やらローラーでぬりぬり。この週末はここまで。
あぁ、そうだった。塗料の缶を開ける際に蓋が固まっていて全然開かなくってえらい苦労した。それで、「なんか大惨事(開いた弾みで塗料をぶち撒く)の予感しかしない、、。」と思いながらも慎重にやっていたら、何とか開いたんだけども、案の定で、小惨事をやらかしました。皆様もくれぐれも塗装の際には「汚れても構わない服装で」作業してね。靴や靴下に至るまで。(パンツはさすがによいけど。)
最後に道具たち。左から15mm幅の斜めメジ刷毛、30mm幅のストレートの刷毛、面相筆、ミニローラー。クルマを塗った際にローラーで縫った面が刷毛筋が残らなくて好きだったので広い面はローラーで塗ったろうと思ったのだけど、曲面ばかりなので使いにくくて、結局、刷毛を多用した。写真はないけど、塗料は牛乳パックを切ったものを塗料カップ代わりに使用。(樹脂のカップも売ってるけど要らない。ヨーグルトのパックとか、ペットボトル切ったものでもいけそう。)バケツに1杯の水を張っておいて、使い終わった刷毛はバケツに放り込んでおくと後で洗う時に楽。塗料の粘度調整用のさし水は100均のプラコップを使用。